抗真菌薬の様々な種類とそれぞれの特徴

抗真菌薬とは、真菌の活動を阻害する作用を持つ薬のことで、真菌により引き起こされる感染症を治すために使われます。真菌は真核生物で、酵母、糸状菌、その両方の特徴を持つ形態(二相菌)のものが存在します。真菌という言葉に馴染みはない方が多いと思いますが、要するにカビのことです。

私たち人間の免疫力が低下した状態にいるとき、真菌が体に入ってくると、真菌症を引き起こします。感染する場所は頭、足、爪など様々です。治療にあたっては、適切な抗真菌薬を選択して使うことが求められます。

いよいよ抗真菌薬の種類の話に入ります。これは4種類に大別できます。ポリエン系、アゾール系、キャンディン系、フルシトシンです。ポリエン系は、抗真菌活性に優れていますが、副作用が重いというのが特徴です。そのため十分な量を投与するのが難しく、場合によっては治療効果が不十分になることもあります。

アゾール系は更にイミダゾール系とトリアゾール系、ボリコナゾール系に分類できます。このうち多用されるのはトリアゾール系です。これは注射と経口の薬剤があり、いずれもポリエン系よりも安全性が高いという特徴があります。

キャンディン系は選択的に抗真菌活性を示す、安全性の高いタイプの抗真菌薬です。比較的新しいタイプのもので、主要な真菌に対しての治療効果はかなり高いです。他の薬では効果が見られない場合でも、キャンディン系ならば有効なこともあります。

最後にフルシトシンは、副作用は少ないですが、効き目が悪くなりやすいという欠点があります。そのため他の薬と併用して使われる場合が多いです。

世の中には多くの抗真菌薬があります。複数の薬の併用も考えると、様々な真菌症に対応可能になっています。ただし、併用すると安全性が保証できない部分もありますので、今後検証が進んでいくものと思われます。
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