抗真菌薬を塗り続けたら身体に良くない影響はある?

抗真菌薬としてよく連想されるのは塗り薬であり、特に皮膚に発生する真菌感染症などには塗り薬が処方されることが多くなります。
ただ真菌感染症がすぐに治るということはかなり少なく、完治までには数週間から数ヶ月、場合によっては一年単位で薬を使い続けなくてはならないこともあります。
そのため「抗真菌薬を塗り続けてなにか副作用は無いのか」ということを不安に感じる人もそれなりに多いのですが、実際のところ抗真菌薬を塗り続けて体に対して極めて重大な悪影響が出てくる可能性は小さいと言って良いでしょう。
例えば体質が急に変わって薬を使う度に熱が出るようになる、アレルギー発作が起きるようになるというリスクはゼロではありません。
もちろんこれは抗真菌薬に限った話ではありませんし、実際に発生する可能性としては極めて低いのですが、継続使用によってそうした悪影響が出てくる可能性があることは否定できないでしょう。
しかしそれよりも注意しなくてはならないのが「長期使用によって真菌が耐性を持つことがある」ということです。
この耐性菌の発生は抗真菌薬が普及されるのにつれて報告数が増えてきた問題で、簡単に言ってしまえば「その真菌に対して特定の抗真菌薬の効果が無くなってしまう」という問題です。
このリスクも塗り薬の長期使用に限って発生するわけではありませんが、特定の塗り薬を継続的に利用しても改善が無いというような場合、真菌がその薬剤に対して耐性を持ってしまっている可能性があります。
一種類の薬に対して耐性を持つだけであればまだ良いのですが、そのまま状態が悪化していくと最悪現在使える全ての薬に耐性を持つということもあり得ないわけではありません。
こうしたリスクについては薬を処方してもらう医師に確認するようにしましょう。

抗真菌薬はいつまで塗ればいいのか

抗真菌薬を使った治療は非常に長い時間がかかることが多く、その中では「いつまで塗ればよいのだろう」という疑問を感じてしまうこともあります。
いつまで塗ればよいのかということはとても気になることとなるでしょうが、これについては医師が指示している限り塗り続けた方が良いと言えます。
この理由としてはまず第一に、真菌は種類や感染部位によって完治までのペースが異なるからです。
風邪であれば二三日、長くとも一週間ほどあれば大体の場合は完治しますが、真菌感染症の場合はそうした目安がありません。
例えばカンジダによる感染症であれば内服薬を一度飲むだけで対処できる場合もありますが、水虫が悪化して爪にまで感染が広がった爪水虫の場合は3ヶ月以上、状態が悪ければ半年以上の時間が必要になるケースもあります。
そしてもう一つの理由としてさらに重要なのが、真菌症は一見収まったように見えても再発する可能性があるということです。
これもわかりやすく水虫を例にしてみると、水虫は薬を塗ることで一時的に症状が和らぐことがあります。
ですがそれを見て治ったと思い込んで抗真菌薬を塗るのを中止してしまうと、また暫くしてから同じ部位に水虫が出てくることがあります。
これは水虫の原因である白癬菌が皮膚の中にまだ潜んでいたのに、それに気づかず抗真菌薬による治療を中断してしまったことによって起きることです。
一見して治ったように見えても実際は治っていなかったというケースはかなり多く、最悪の場合そこで真菌が薬剤耐性を得てこれまでの薬を塗っても効果が無くなることも考えられるわけですから、勝手に抗真菌薬を塗るのをやめるのは絶対にしてはなりません。
完治したかどうかの判断は医師に任せるようにし、抗真菌薬は事前に指定された期間、必ず使い続けるようにしましょう。